G-select.
  • 分譲住宅
2025年1月20日

分譲住宅のメリット・デメリットは?向いている人や選び方のポイントを解説

分譲住宅のメリット・デメリットは?向いている人や選び方のポイントを解説

新しく住宅を購入するにあたって有力な選択肢になりやすい分譲住宅ですが、どのようなメリットとデメリットが存在するのか、あらかじめ把握しておきたいところです。

今回は、初めて住宅を購入する方向けに、分譲住宅の主なメリットとデメリットについて解説します。また、分譲住宅の選び方や向いている方の特徴もまとめて取り上げますので、興味を持った方はぜひ最後までご覧ください。

目次
  1. 分譲住宅とは
  2. 分譲住宅のメリットは?
    1. 注文住宅よりコストを抑えられる
    2. 現物を見てから購入を決められる
    3. スケジュールに変動が起こりにくい
    4. 多くの人に支持されるデザインになっている
    5. 近隣住民とコミュニティを形成しやすい
  3. 分譲住宅のデメリットは?
    1. 外観や間取りを自由に選べない
    2. 施工会社を選べない
    3. 新築に住めない場合もある
    4. 工事の経過を確認できない
    5. 間取り・設備を自由に選べない
  4. 分譲住宅が向いている人は?
    1. 実物を見てから購入したい人
    2. 土地を持っていない人
    3. なるべく早く引っ越したい人
    4. デザインへのこだわりがない人
    5. 購入費用を抑えたい人
    6. コミュニティの参加に不安がある人
  5. 分譲住宅の選び方のポイント
    1. その地域の情報を収集しておく
    2. 見学の際に細かく確認する
    3. 管理会社・施工会社の評判を確認する
    4. アフターサービスを確認する
  6. まとめ

分譲住宅とは

分譲住宅とは、不動産会社やハウスメーカーなどが購入した土地を分割して、住宅を建てて販売する住宅です。土地と建物をセットで販売するため、建売住宅とも呼ばれます。

分譲住宅は、土地と建物がセットで販売され、複数の住宅が同時に建設されます。デザインや間取り、設備、仕様などがあらかじめ決められていることが多いため、住宅地全体に統一感のある街並みが作られやすいです。

分譲住宅のメリットは?

分譲住宅には、さまざまなメリットが存在します。具体的な分譲住宅を購入するメリットは、以下のとおりです。

注文住宅よりコストを抑えられる

分譲住宅のメリットのひとつが、コストを抑えやすい点です。住宅を新しく購入するにあたって、費用に不安を感じる方は少なくありません。とくに注文住宅の場合は、間取りや導入設備まで希望を叶えた自由設計ができる分、費用がかさみやすいです。

しかし、分譲住宅は同じ土地にあらかじめ決められた規格で建てられています。その際、必要な資材を大量発注して全体の建設コストを抑えているため、注文住宅よりも安価になる傾向があります。購入価格も変動しにくく、住宅ローンの資金計画も立てやすいなどが挙げられます。

現物を見てから購入を決められる

物件を見てから購入を決められる点も、分譲住宅のメリットです。注文住宅の場合、物件の内装や使い勝手などは、家が実際に完成してからでないとわからない部分もあるでしょう。万が一完成後の住宅に問題が発生した場合、建て直しのためにさらなる時間とお金を注ぎ込まざるを得なくなります。

分譲住宅であれば、最初から家が完成しているため、実際の使用感はもちろん、イメージとの乖離があるか否かまで確認しながら購入することが可能です。また、建物が工事中でも、モデルハウスや同じ分譲地にすでに建てられている住宅を見学できる場合があります。

スケジュールに変動が起こりにくい

分譲住宅を選択するメリットとして、スケジュールの変動が発生しにくい点も挙げられます。新しい家へ引っ越しをする場合、引っ越し業者の手配をはじめ、各種ライフラインの手続きや役所への届出など、やらなければならないことは多岐にわたります。

そのため、予定を組みながら手際よく引っ越しの準備を進めなければなりません。しかし、住宅の完成が遅れてしまうと、これらの予定を最初から組み直す必要があります。

分譲住宅であれば、すでに完成している住宅を購入するだけなので、大きくスケジュールが変動することはありません。購入する分譲住宅によっては、家具一式が揃っているケースもあります。

引っ越しの日取りが決まっている方、すぐに新生活をスタートさせたい方は、分譲住宅の購入を検討してみましょう。

多くの人に支持されるデザインになっている

デザインが安定しているのも、分譲住宅の強みのひとつです。自分だけの住まいを実現するにあたって、ほかの住宅と差別化したいと考える方もいます。その際、デザインにこだわるケースが多いのですが、時間の経過とともに趣味が変わってしまい、後悔することも珍しくありません。

分譲住宅であれば、多くの方に受け入れられやすいデザインが採用されているため、長く暮らしてもデザインに対して不満を抱きにくいです。また、万が一売却するときも、オーソドックスなデザインであれば買い手も見つかりやすく、売却できずに困ることもないでしょう。

近隣住民とコミュニティを形成しやすい

分譲住宅のメリットのひとつとして、近隣住民とコミュニティを形成しやすい点が挙げられます。既存のコミュニティへの参加に苦手意識を抱く方は多いですが、分譲住宅の場合、近隣住民との入居タイミングが重なることが多いため、新しいコミュニティを一緒に構築していくことになります。

フラットな状態から人間関係を作っていくため、比較的良好な関係を築きやすいです。コミュニティの形成に成功すれば、日常生活はもちろん、災害をはじめとする有事の際も相互協力しやすくなるでしょう。

分譲住宅のデメリットは?

分譲住宅には、購入する前にあらかじめ押さえておきたいデメリットが複数存在します。以下で詳しく解説するため、順番にチェックしていきましょう。

外観や間取りを自由に選べない

分譲住宅のデメリットのひとつとして、外観や間取りの自由度の低さが挙げられます。家づくりの醍醐味として、外観や間取りを考える工程を楽しみたい方は少なくありません。

しかし、分譲住宅は同じデザイン・設備に揃えた住宅を多数建てることで、建築資材や設備を大量に発注し、一棟あたりの住宅の単価を下げるといった工夫を行っています。そのため、あらかじめ規格や仕様が決められているものがほとんどであり、分譲地全体で外観の色や屋根の形を統一しているケースも珍しくありません。

マイホームに対して強い理想やこだわりを持っている場合は、設計の自由度が高い注文住宅を選択した方がよいでしょう。

施工会社を選べない

分譲住宅を選択すると、施工会社を自由に選べなくなります。家づくりにおいて会社選びは重要ですが、分譲住宅では、最初から家を建てる施工会社が決められています。

住宅メーカーや工務店によって、得意分野は異なります。自分のニーズにマッチした家づくりを得意とする業者に依頼しなければ、希望条件を満たす住まいの実現は困難になるでしょう。

また、アフターサービスの内容や、メンテナンスの充実度が違う点も無視できません。無事に家を購入しても、住み心地を維持するためにはメンテナンスを行う必要があります。分譲住宅を購入する際は、物件を管理するハウスメーカーのアフターサービスについても調べておきましょう。

新築に住めない場合もある

分譲住宅は、購入される前提で建てられ、あらかじめ決められたスケジュールに沿って販売されています。そのなかには、さまざまな理由から売れ残ってしまい、未入居のままある程度の築年数が経過している物件もあります。住宅瑕疵担保履行法上、建てられてから1年が経過した住宅は、未入居であっても「新築」とはいえません。

新築ではない分譲住宅のデメリットとして、一部設備の老朽化が挙げられます。一般的に「築浅」と呼べる築年数3〜5年程度であれば問題ないケースもありますが、人が住んでいない間も建物の劣化は進んでいきます。万が一設備に経年劣化がみられれば、修繕工事が必要となるでしょう。

また、築年数が経過しているため、建物自体の資産価値が低下しており、売却してもほとんどお金にならない可能性も考えられます。分譲住宅を購入する場合は、必ず事前に築年数の確認をしておきましょう。

工事の経過を確認できない

工事の経過を確認できないのも、分譲住宅のデメリットとして挙げられます。家づくりにおいて、工事の経過をチェックするのは、間取りや内装が希望条件と相違なく仕上がっているか確認するための大切な工程です。また、マイホームができあがる様子を見守ることで、完成した住宅に対して愛着も持てるでしょう。

しかし、分譲住宅は最初から完成した住宅を購入するため、工事の経過を確認できません。そのため、目に見えない部分に欠陥や不備があったとしても気づきにくい点がデメリットです。

とくに、住宅そのものの強度にも大きな関わりがある地盤や基礎に問題がある場合は、建て替えが必要になる可能性すらあります。

間取り・設備を自由に選べない

分譲住宅は、間取りや設備があらかじめ決まっており、一棟ごとに自由に選ぶといったことができません。生活の質を高めるにあたって、住宅の間取りや設備は重要です。たとえば、家族の人数が多い家庭は雨の日でも大量の洗濯物を乾かせる乾燥室を設けるほか、料理している間に家族の様子をチェックできるようにカウンターキッチンにするとよいでしょう。

しかし、分譲住宅は最初から間取りやが決まっており、多少選べたとしても選択肢が限られているケースがほとんどです。

分譲住宅が向いている人は?

人には向き不向きがあり、分譲住宅の購入に向いている方もいれば、そうでない方もいます。以下では、分譲住宅に向いている方の特徴を取り上げるため、順番にチェックしていきましょう。

実物を見てから購入したい人

実物を確認してから家を購入したい方は、分譲住宅の購入に向いています。注文住宅は、外観のデザインをはじめ、間取りや設備まで自由にカスタマイズできるのが魅力です。しかし、外観や間取りの希望を満足に伝えられなかった場合、イメージとの乖離が生じることもあります。

分譲住宅であれば、実物を見ながら外観や内装、設備、そして間取りまで細かく確認することが可能です。イメージとのギャップが発生しにくいため、自分の目で実物を確認して購入することへの安心感があります。

土地を持っていない人

分譲住宅は、土地を持っていない方にも向いています。新しく家を建てたいと考えても、土地がないことには家づくりを始めることはできません。

しかし、条件に見合った土地を探すのは決して簡単な作業ではなく、予想以上に時間がかかってしまい、住宅の購入や引っ越しのスケジュールに影響が出ることもあります。また、土地購入のための予算も用意しなければなりません。

分譲住宅であれば土地がセットで販売されているため、いちから土地探しをする必要がありません。ただし、分譲住宅は最初から土地の広さが決まっているため、土地の広さにこだわりがある場合は、土地探しからできる注文住宅を選択した方がよいでしょう。

なるべく早く引っ越したい人

引っ越しの日取りがすでに決まっており、できるだけ早く引っ越しを済ませたいときも分譲住宅がおすすめです。注文住宅の場合、着工から完成まで数ヶ月、長ければ1年以上時間がかかります。工事の進捗に問題が発生すると、さらに時間が延びる可能性もあるでしょう。

しかし、分譲住宅であればすでに住宅が完成しているため、スムーズに引っ越しの手続きを進められます。早ければ、購入を検討してから1か月ほどで入居も可能です。

デザインへのこだわりがない人

デザインにとくにこだわりがない方も、分譲住宅の購入に向いています。マイホームを購入するにあたって、外装や内装のデザインに悩む方は少なくありません。とくに初めて家を購入する方は、何から手をつけてよいのかわからず、作業が滞ってしまうことも考えられるでしょう。

分譲住宅であれば、最初から外装や内装のデザインが決められているため、デザイン関連の問題で悩む心配がありません。

購入費用を抑えたい人

分譲住宅は、購入費用を抑えやすいというメリットがあります。人生のなかで最も大きな買い物といわれる住宅購入では、費用面で不安を感じる方も少なくありません。

多くの住宅購入者は、住宅ローンを利用して、長期間無理なく返済できる計画を立てたうえで購入を決めます。しかし、年収に対して借入希望額が大きすぎると「返済負担が大きすぎる」と見なされ、金融機関の審査を通過しにくくなってしまいます。

分譲住宅であれば、注文住宅に比べてコストが抑えられる分、比較的安価で購入が可能です。

コミュニティの参加に不安がある人

分譲住宅は、コミュニティの参加に不安がある方にもおすすめです。新居へ引っ越すにあたって、新しいコミュニティに馴染めるか不安を抱えている方は少なくありません。

分譲住宅の場合、同じエリアの住宅を同じタイミングで販売する関係上、分譲住宅の購入者たちはほとんど同時に入居します。ゼロから新しい関係を構築できるため、多少遅れて入居しても気後れしにくいでしょう。

また、似たような住宅に暮らしているということは、家族構成や世代が近い可能性が高いです。お互いに親近感を抱き、良好な関係を築きやすいかもしれません。

分譲住宅の選び方のポイント

分譲住宅を購入するにあたって、どのような点に注目しながら物件を選べばよいか悩む方も多いでしょう。以下では、分譲住宅を選ぶポイントについて解説します。

その地域の情報を収集しておく

分譲住宅を購入するにあたって、周辺地域の情報収集を行いましょう。生活の質は、周辺環境によって大きく変化します。スーパーや薬局などの生活必需品を揃えるための店舗は近くにあるか、駅からのアクセスは良好かなど、事前に確認しておきましょう。

また、ハザードマップも必ず確認してください。とくに河川が近い場合は、大雨のタイミングで増水し、床下浸水や床上浸水が発生する可能性も否定できません。

そのほかに確認すべき事項として、地域の治安の良し悪しが挙げられます。治安に関する情報は、犯罪発生情報マップや交通事故発生マップなどを参考にするとよいでしょう。

見学の際に細かく確認する

分譲住宅を購入する際は、必ず事前に建物内を見学させてもらいましょう。建物の内部は写真でもある程度把握できますが、やはり実際に内見を行うことがもっとも確実です。

コンセントの位置と数、駐車場の広さなど、実際の生活を想像しながら細かくチェックしましょう。見落としが発生しないように、あらかじめチェックリストを作成して見学に臨むのがおすすめです。

管理会社・施工会社の評判を確認する

管理会社、および施工会社の評判もチェックしておきましょう。分譲住宅は、分譲地に同じコンセプトの建物を複数建設するため、管理会社や施工会社は最初から決まっています。分譲住宅を扱っている管理会社、そして施工会社が信頼できるか、必ず確認してください。

評判を調べるには、オンライン上で公開されている口コミをチェックする方法がメジャーです。

アフターサービスを確認する

新築住宅の購入者を保護するための法律に「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」というものがあります。この法律では、住宅の基礎や柱などの構造部分がしっかりしているか、また雨漏りしないかといった重要な部分について、引き渡しから10年間の保証を義務づけています。

もしもこの期間中に欠陥が見つかった場合、住宅を建てた業者に修理を依頼できるようになっているため、住む人が安心して暮らせるような仕組みが整えられています。しかし、この法律で守られるのはあくまでも住宅としての基本的な構造部分や、雨漏りに対する部分のみで、これに該当しない範囲は保証の対象外となるのです。

ここで注目したいのが、施工会社ごとのアフターサービスです。数年ごとに家の検査をしてくれる、決められた期間内であれば設備の交換や修理に対応してくれる、10年以上の長期保証があるなど、自分が求めているサービスを提供しているかチェックしましょう。

まとめ

以上、分譲住宅のメリットとデメリット、そして向いている方の特徴や選び方のポイントなどについて取り上げてきました。分譲住宅はデザインや間取りの選択肢の狭さがネックですが、価格帯や安い、実際の建物を確認してから購入できるなど、メリットも複数あります。

自分が住宅に対して何を求めているのか明確にし、分譲住宅がよいのか、それとも注文住宅をはじめとするほかの住宅を選択するのか決定しましょう。

群馬県内で分譲住宅の購入をご検討中の方は、ぜひ群馬セキスイハイムにご相談ください。群馬セキスイハイムは、万が一の災害時でも安心・安全に暮らしつづけることのできるまちづくりで、永く安心して住み継がれるまちを実現しています。県内各所にて分譲住宅を販売していますので、ぜひお気軽にご見学ください。

おすすめ情報