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2024年5月11日

在来工法のメリット・デメリットは?木造壁式工法との違いや特徴も解説!

在来工法のメリット・デメリットは?木造壁式工法との違いや特徴も解説!

木造住宅の建築方式には、在来工法と木造壁式工法の2つがあります。工法の選択によって、デザインの自由度・施工期間・費用・住宅性能などが大きく異なるため、慎重な検討が必要です。

本記事では在来工法のメリット・デメリットを解説し、木造壁式工法との違いや特徴を解説していきます。各工法のメリットやデメリットを把握し、自分のニーズや希望にあった工法を選びましょう。

目次
  1. 在来工法とは?知っておきたいメリット・デメリット
    1. 在来工法とは
    2. 在来工法のメリット
    3. 在来工法のデメリット
  2. 在来工法で建てた家の耐震性
  3. 在来工法と木造壁式工法の費用相場比較
    1. 在来工法で家を建てた場合の費用相場
    2. 木造壁式工法で家を建てた場合の費用相場
  4. タイプ別おすすめの建築工法
    1. 在来工法がおすすめな人はこんな人
    2. 木造壁式工法がおすすめな人はこんな人
  5. 在来工法で家を建てる際の注意点
    1. 完成まで時間がかかる点を考慮して家づくりを進める
    2. 気密性や断熱性にも気を配って設計を依頼する
    3. 確かな技術を持ったハウスメーカーに依頼する
  6. 信頼できるハウスメーカーを選ぶための4つのポイント
    1. 希望する構造・工法に対応しているかチェックする
    2. 実際に工事を担当する工務店や大工さんの質をチェックする
    3. 営業担当者との相性をチェックする
    4. アフターサービスの内容をチェックする
  7. まとめ

在来工法とは?知っておきたいメリット・デメリット

住宅を建てるうえで、どの建築方式を選択するかは非常に重要です。建築方式の違いや特徴を把握することで、より自分の希望に合った住まいを実現できます。どの工法で家を建てるか迷っている方はぜひ参考にしてください。

在来工法とは

在来工法とは、最初に木材で骨組みをつくり、屋根や壁などを設置していく建築方式です。間取りの設計やリノベーションのしやすさなど自由度が高いのが特徴です。また、骨組みをつくる段階で柱や梁の配置を調整することにより、建物の形状を柔軟に変更できます。

一方で、木造壁式工法は壁面同士を組み合わせて家を建てるシンプルな建築方式です。生産性の高い工法であるためコストを抑えられるだけでなく、耐震性や耐火性に優れています。構造上、建物の形状や設備の配置に変化を加えるのが難しく、在来工法に比べると設計の自由度が低い点がデメリットです。

在来工法のメリット

在来工法のメリットは以下のとおりです。

● 間取りの自由度が高い
● 対応できる業者が多い
● 大きな窓を設けやすい
● リノベーションがしやすい

各メリットについて詳しくみていきましょう。

間取りの自由度が高い

在来工法は家の骨組みを最初に設置し、その後に壁や屋根などの建材を追加していくので、間取りの設計が自由にできます。たとえば、部屋や窓・ドアなどのサイズや位置を自在に調整できるのが特徴です。

木造壁式工法だと壁同士が一体となって家が建てられるため、間取りの設計には制約がかかります。壁の配置や厚さは厳密な規定によってあらかじめ決まっているので、希望通りの間取りを実現がやや難しくなります。

対応できる業者が多い

日本で昔から行われている在来工法は、多くの業者が採用している建築方式です。業者の選択肢が多いため、信頼性やコストパフォーマンスなど、自分の希望に合った業者を選べるというメリットがあります。

また、多数の業者に見積もりを出してもらい価格交渉することで、予算を抑えつつも条件のよい業者を見つけられる場合があります。

大きな窓を設けやすい

在来工法の場合は、骨組みが建物全体を支えているので、壁に設ける窓の大きさや配置の自由度が高いのがメリットです。

木造壁式工法の場合、壁自体が建物全体を支えているため頑丈さに勝っていますが、窓や扉などの開口部の大きさには制限があります。在来工法であれば、大きな窓を設けられ、光の取り込みや風の通りのいい解放感のある快適な住まいを実現しやすいでしょう。

リノベーションがしやすい

在来工法は木造の骨組みをベースとした建物をつくるので、支柱や梁の増減が容易です。そのため、リノベーションがしやすいというメリットがあります。

家族構成やライフスタイルの変化を想定すると、リノベーションのしやすさはメリットになるでしょう。また、家を建てた業者でなくても対応できる業者が多いので、修繕などの対応に困らないのも大きなメリットです。

在来工法のデメリット

在来工法のデメリットは以下のとおりです。

● 施工業者による品質の差が大きい
● 施工期間が長くなりやすい
● コストがかさみやすい

各デメリットについて詳しくみていきましょう。

施工業者による品質の差が大きい

在来工法は工程が複雑なため、施工者の技量や経験値によって品質に差が出ることがあります。そのため、熟練した職人がいる業者に依頼することをおすすめします。

また、業者との適切なコミュニケーションをとることも重要です。自分の要望を伝えるのはもちろん大事ですが、業者の意見も聞くことで住宅完成度の向上にもつながります。不明点があれば都度相談することで、問題を未然に防げるでしょう。

一方、品質の差が出にくいのは木造壁式工法です。木造壁式工法は厳密なマニュアルに沿ってつくられた建材を使用し、既定の組み立て方に則って建築していく工法のため、品質が安定しています。

施工期間が長くなりやすい

フルオーダー制の在来工法は一から家づくりをするため、施工期間が長くなりやすいというデメリットがあります。施工期間のみならず、注文段階での打ち合わせも長くなり、工期も合わせると完成までかなりの時間がかかってしまいます。

木造壁式工法の場合は細かく規格が決められており、あらかじめ完成モデルが用意されています。そのため、事前の打ち合わせが少なくて済み、施工期間が比較的短くなっています。施工期間を短くして、なるべく早く新築に住みたい方は、木造壁式工法の方がおすすめです。

コストがかさみやすい

施工期間が長くなると、その分だけ作業員の労働時間が増えるため、人件費がかさみます。また、在来工法では柱や梁などの建材が独自のサイズになることが一般的です。そのため、特注の建材を製造する必要があり、コストが高くなりやすい面があります。

一方、木造壁式工法であれば建材を工場で効率的に生産し、現場に運んで組み立てる方式を採用しています。したがって、建築にかかる時間や労力が削減され、人件費をはじめとするコストを下げられるでしょう。

在来工法で建てた家の耐震性

一般的に、線と点で支える在来工法の耐震性は、面で建物全体を支えるため強固な耐震性を誇る木造壁式工法に比べ、低いと認識されています。しかし、建築技術の発展や建築基準法の改正により、在来工法で建てた家の耐震性も向上しています。

たとえば、耐力壁は地震で建物に加わる圧力への耐性があり、在来工法の弱点である横揺れの対策になります。また、1995年の阪神大震災の後に建築基準法が改正され、地盤の調査も義務付けられるようになりました。

耐震性を示す耐震等級という指標があり、1から3までの3段階評価で、3が最も耐震性に優れています。業者によっては、在来工法であっても耐震等級3の家を建てられます。

在来工法と木造壁式工法の費用相場比較

在来工法と木造壁式工法は、建材の調達コストや工期の長さに違いがあるため、一般的に費用が異なります。各工法の費用相場を比較していきますので、資金計画を立てる際の参考にしてください。

在来工法で家を建てた場合の費用相場

2019年フラット35利用者調査によれば、在来工法の費用相場は坪単価約50~70万円ほどの価格帯になり、木造壁式工法よりも高額です。在来工法は柱や梁などの建材のサイズが異なるため、工場生産が難しく、特注の建材を製造する必要があるからです。

また、施工期間が長くなる傾向があるので、作業員の労働時間が増え、それにともなって人件費も増加します。そのため、在来工法の建築費用は、木造壁式工法よりも高くなりやすいでしょう。

木造壁式工法で家を建てた場合の費用相場

木造壁式工法のひとつであるツーバイフォー工法の費用相場は坪単価約30万円から60万円で、在来工法に比べてリーズナブルです。建材のサイズがマニュアルによって均一化されており、工場における大量生産が可能なためです。

また、壁を組み合わせて家をつくるというシンプルな建築方式なので、施工期間が比較的短く、人件費を抑えられます。さらに、耐震性・防火性・断熱性などにも優れており、東日本大震災の際も極めて損壊が少なかったことから、頑丈さに長けているのが大きなメリットです。

タイプ別おすすめの建築工法

在来工法と木造壁式工法は、個々のライフスタイルによって相性が異なります。在来工法がおすすめの人・木造壁式工法がおすすめの人の特徴について、それぞれ解説していきます。

在来工法がおすすめな人はこんな人

在来工法は、間取りやデザインを自由に設計したいという方におすすめです。在来工法は骨組みをもとに建材を設置していくため、窓やドアの位置やサイズの自由度が高く、外構もおしゃれなデザインにできます。

大きな窓を設置して自然光や風を取り込むことにより、快適な居住空間を演出できます。また、バルコニーやべランダをつくり、家族や友人たちとバーベキューを楽しむことも可能です。

そのため、高い自由度のもとでこだわりの住まいを実現したい方におすすめです。また、リノベーションもしやすいので、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる住宅を建てたい方は、在来工法が適しているといえます。

木造壁式工法がおすすめな人はこんな人

木材壁式工法は以下の方におすすめです。

● 費用を減らしたい
● なるべく早く建てたい
● 頑丈さなど機能性を重視したい

木造壁式工法は、厳密にマニュアル化された建材や組み立て方法に則った家づくりのため、工数がシンプルで人件費が安いという特性があり、建築費用が比較的安価です。品質も均一化されており、費用を抑えつつも高品質な住まいが実現します。

さらに、工場生産した建材を組み立てる工法なので、工事が短期間です。6面で支える構造上、耐震性や防火性に優れており、地震や火災などの災害にも強い建築工法といえるでしょう。頑丈な住まいで永く暮らしたい方には、木造壁式工法がおすすめです。

在来工法で家を建てる際の注意点

在来工法で家を建てる際の注意点は以下の3つです。

● 完成までに時間がかかる
● 気密性や断熱性を考慮した設計
● 業者による品質の差がある

それぞれの注意点について具体的にみていきましょう。

完成まで時間がかかる点を考慮して家づくりを進める

在来工法ならではの強みとしてフルオーダー可能な点が挙げられますが、その場合は設計や契約などの打ち合わせや工期が長くなってしまうでしょう。一般的には、約半年から1年ほどの期間がかかると言われています。

事前の打ち合わせが長くなるのは、間取りはもちろん、外構や内装の細部にいたるまで決定する必要があるからです。そのため、注文前の段階で自分のニーズを明確にしておきましょう。また、特注の建材を用意したり、現場で1から建築したりと、工程も多くなる可能性があります。

気密性や断熱性にも気を配って設計を依頼する

在来工法で住宅を建てる際は、気密性や断熱性にも気を配って設計を依頼するようにしましょう。在来工法は、ベースとなる骨組みに壁や屋根などの建材を追加していくため、建材の間に隙間ができます。

そのため、適切な断熱材や気密シートの使用、隙間の埋め合わせなどの対策を施すことにより、建物内部への外気の侵入を防ぎます。気密性や断熱性に気をつけて設計する必要があるので、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。

一方で木造壁式工法の場合であれば、壁を組み合わせて建築するので、建物が面で囲まれる構造になり、気密性や断熱性に優れています。壁面同士がしっかりと密着するため、外気を十分に遮断でき、隙間風の侵入や暖気の漏れを効果的に防げます。

確かな技術を持ったハウスメーカーに依頼する

在来工法は、工程に多くの技術と手間が必要であるため、業者の技術によって質に大きな差が出ます。確かな技術を持った、信頼できるハウスメーカーに依頼することで、質の高い住宅を作れるでしょう。

信頼できるハウスメーカーを選ぶための4つのポイント

信頼できるハウスメーカーを選ぶポイントは、以下の4つです。

● 希望する構造・工法に対応しているかチェックする
● 実際に工事を担当する工務店や大工の質をチェックする
● 営業担当者との相性をチェックする
● アフターサービスの内容をチェックする

家は一生に一度の買い物なので、ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。具体的なチェックポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

希望する構造・工法に対応しているかチェックする

間取りのフルオーダーを希望する場合は、在来工法に対応している業者を選びましょう。建物の構造には、木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの3種類があり、さらに木造には木造軸組工法(在来工法)と木造壁式工法の2種類があります。

在来工法は日本で昔からある建築方式のため、採用している業者が多く、選択肢が豊富です。しかし、在来工法は職人の技術によって品質に大きな差が出るので、口コミやインターネットできちんとリサーチし、信頼できる業者に依頼しましょう。

実際に工事を担当する工務店や大工さんの質をチェックする

家の品質は、施工業者や大工の技術による影響が非常に大きいので、事前のチェックが重要です。
ハウスメーカーのなかには、指定工事店制度を設けている業者があります。指定工事店制度とは、業者が専門知識や技術を持ち、適切に工事ができるかを認定する制度です。

そのため、住宅を建てる際は、指定工事制度を設けているハウスメーカーがおすすめです。ほかにも口コミやネットの情報をリサーチし、直接現場に足を運んで、適切に工事が行われているかチェックしておきましょう。

営業担当者との相性をチェックする

営業担当者とは打ち合わせで何度も顔を合わせる機会があるので、人柄や接しやすさなどの相性もチェックしましょう。理想の家づくりを実現するには、営業担当者との適切なコミュニケーションが欠かせません。

また、知識や経験の豊富な担当者であれば、適切なアドバイスや提案をしてくれるでしょう。そのため、ハウスメーカーを選ぶ際には担当者の資格や経験などを確認することも重要です。優秀な担当者を選ぶことで、気持ちよく理想の家づくりを実現できるでしょう。

アフターサービスの内容をチェックする

ハウスメーカーによってアフターサービスの内容が異なるので、事前にチェックしておきましょう。保証期間の長さやメンテナンスの費用・頻度・修理保証のカバー範囲など内容がさまざまです。

保証期間は法律で最低でも10年保証を義務付けられているので、どのハウスメーカーを選んでも10年は保証を受けられます。しかし、ハウスメーカーのなかには保証期間が約30年間と長いところもあります。

住宅は定期的なメンテナンスが必要なほか、予期せぬ修理が必要になることもあるので、アフターサービスの充実したハウスメーカーを選びましょう。

まとめ

本記事では、在来工法のメリット・デメリットや木造壁式工法との違いを解説しました。在来工法は間取りを自由に設計できるため、理想のマイホームを一から作り上げたいという方には在来工法がおすすめです。

一方で、木造壁式工法は設計の自由度は低いですが、優れた耐震性や耐火性を誇り、施工期間が短く、費用が比較的安価です。費用を抑えつつ頑丈な家がよい、早く新築に住みたいという方には木造壁式工法をおすすめします。

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