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2024年9月19日

広い家は何坪から?広くつくるメリットや建てる際のコツを解説

広い家は何坪から?広くつくるメリットや建てる際のコツを解説

マイホーム購入にあたって、広い家を建てたいとお考えの方は少なくありません。しかし、具体的に何坪あれば広い家といえるのでしょうか。

現実的なところでは、家族構成やライフスタイルに加え、個人の感覚などが関係するため、一概に「〇〇坪以上あれば広い」と断言できるわけではありません。そこで目安として役立つのが、国土交通省が定める住生活基本計画における水準です。

この記事では、国土交通省の水準をもとに、何坪からが広い家と考えられるのかを解説します。加えて、広い家を建てるメリット・デメリット、コツも紹介しますので、家づくりの参考にしてください。

目次
  1. 広い家は何坪から?
  2. 適切な家の広さ
    1. 2人家族
    2. 3人家族
    3. 4人家族以上
  3. 広い家に住むメリット
    1. 開放感を感じられる
    2. 十分な収納スペースを確保できる
    3. 好みの家具を自由に選べる
    4. ライフスタイルの変化に対応できる
  4. 広い家に住むデメリット
    1. 管理や掃除の負担が増える
    2. 将来的に余分なスペースができる
    3. 冷暖房が効きづらくなる
  5. 広い家を建てる際のコツ
    1. 天井を高くする
    2. 壁で区切る場所を減らす
    3. 造作家具を作る
    4. 庭をリビングの延長と考える
  6. まとめ

広い家は何坪から?

国土交通省が定める誘導居住面積水準 をもとにすると、どの程度の面積から広い家と考えられるのかを判断できます。この水準は、家族の人数に合わせてさまざまなライフスタイルを考えたときに、快適で豊かな暮らしに必要な住宅面積のことを指します。

たとえば、4人家族であれば都市部なら95m2、都市部以外では125m2程度が目安とされています。坪数にすると、それぞれ約28.74坪 、125平方メートルは約37.81坪 です。

この面積は、先述のとおり家族の構成や生活スタイルにより異なるため、一概に何坪以上だと広いとは言い切れません。しかし、上記の坪数を考慮に入れると、一般的には40坪を超えると「広い家」と感じる人が多い と考えられます。

適切な家の広さ

国が定めた最低居住面積水準もあわせて確認してみましょう。この水準は、健康で文化的な生活を送るうえで必要不可欠な住宅面積のことを指しており、こちらも家族の人数に応じて異なります。

これによると、1人暮らしなら約25m2(約7.56坪 )、4人家族ならば50m2(約15.13坪) が必要とされています。 しかし、これはあくまでも最低限必要な面積のため、実際の生活においては窮屈に感じる方が多いでしょう。

よりゆとりある生活を望む場合は、さらに広い住空間を考慮することが求められます。家族の人数や生活スタイルに応じた適切な面積を見極め、快適な住環境を整えることが大切です。

ここからは、2~4人家族のほか、4人以上が暮らす家庭が快適に暮らすために求められる適切な家の広さを紹介します。

2人家族

前述の誘導居住面積水準 によると、2人家族が快適な生活を送るためには、都市部では55m2、郊外では75m2が必要とされています。坪数にすると、それぞれ約16.64坪 、約22.69坪 です。

上記の広さであれば、リビングダイニングやキッチンに加え、寝室といった個々のスペースを確保できます。加えて、その他の部屋や収納スペースも確保しやすいため、暮らしやすい住環境を作り出せます。

2人家族がマイホームを購入するモデルケースとして一例を挙げると、パートナーとの2人世帯が考えられます。近年では、働き方や生活スタイルの多様化、健康寿命の高齢化 によって、さまざまな2人世帯での暮らしを楽しむ方がいます。

戸建住宅であれば、賃貸や分譲では難しい大型犬や、複数のペットとともにのびのびとした生活を送ることもできます。 さらにゆとりある生活を追求するなら、上述の坪数を超えた広さも視野に入れてみましょう。

3人家族

国土交通省が定めた誘導居住面積水準 を参考にすると、3人家族が快適に暮らすためには、都市部では75m2、郊外では100m2が推奨されています。坪数換算だと、それぞれ約22.69坪 、約30.25坪 です。

上記の広さを確保できれば、収納スペースも十分に整えられるうえに、家族それぞれがリラックスできる空間を持てます。

また、住む人の内訳によっても快適な広さは変わります。たとえば、大人2名と未就学児など幼い子ども1名の家族構成で、都市部に住むのであれば20坪未満、郊外であれば30坪未満の住宅であっても、満足のいく住環境を築けるでしょう。

4人家族以上

誘導居住面積水準 をもとに考えると、4人家族が快適に過ごせる住まいを実現するためには、都市部なら95m2(約28.74坪 )、郊外なら125m2(約37.81坪 )が必要です。この広さがあれば、家族のさまざまな要望を取り入れた住宅を実現できるでしょう。

リビングダイニングやキッチンはもちろん、寝室や子ども部屋、さらには客間や収納なども十分に備えた住環境を実現することが可能です。子どもが成長しても対応できるよう、将来的な家族構成を考慮して広さを決定することで、より快適に暮らせるでしょう。

広い家に住むメリット

広い家に住む主なメリットは、以下のとおりです。

● 開放感を感じられる
● 十分な収納スペースを確保できる
● 好みの家具を自由に選べる
● ライフスタイルの変化に対応できる

それぞれのメリットについて解説します。

開放感を感じられる

広い家に住むと、開放感を存分に味わえます。広々とした空間は、日々の生活にゆとりをもたらし、ストレスを軽減させる効果も期待できるでしょう。

また、家全体に十分なスペースがあると、家具の配置や内装の選択にも自由度が生まれます。そのため、自分らしい住まいを実現できる点も魅力です。

十分な収納スペースを確保できる

広い家を持つことには、収納スペースを十分に確保できる利点があります。ウォークインクローゼットやパントリーのような大きな収納はもちろん、リビングやダイニングのそばに小物を収納できるスペースを設けることも可能です。

こうした収納を充実させても、リビングなどの居住空間が狭く感じることは少なく、住まいの機能性のみを高められます。ほかにも、床下や屋根裏などのデッドスペースを活用することで、限られたスペースにも収納を設けられます。

好みの家具を自由に選べる

広い家であれば、サイズなどをあまり気にせずに好みの家具を選べます。たとえば、大型のソファやダイニングテーブルなど広い面積を必要とする家具でも、空間に余裕があれば無理なく配置できるでしょう。

家具の選択に制約が少なくなるため、自分のライフスタイルに合ったインテリアを楽しめるメリットがあります。広い空間は、家具の配置だけでなく、住まい全体の雰囲気を自分の理想に近づけるための重要なポイントといえるでしょう。

ライフスタイルの変化に対応できる

広い家には、家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できるメリットがあります。たとえば、子どもが成長して部屋の使い方が変わる際であっても、広い家であれば、部屋を分割したり一体化したりすることが可能です。

また、将来的にバリアフリーな設計が必要になった際も、広いスペースがあればリフォームの選択肢が増え、快適な生活環境を維持できます。家の長期的な使い方を考慮すると、広い住まいは多様なニーズに対応できる点が大きなメリットといえるでしょう。

広い家に住むデメリット

広い家にはさまざまなメリットがありますが、以下のデメリットがあることも理解しておく必要があります。

● 管理や掃除の負担が増える
● 将来的に余分なスペースができる
● 冷暖房が効きづらくなる

それぞれのデメリットについて解説します。

管理や掃除の負担が増える

広い家に住むと、掃除や管理の手間が増えるデメリットが生じます。床面積が広がると、掃除する範囲が広くなり、窓や家具の手入れも大変になるでしょう。

掃除の手間を軽減するためには、間取りをシンプルにし、ロボット掃除機を導入するのもひとつの手段です。また、定期的に専門の清掃業者に依頼し、負担を減らすのもよいでしょう。

加えて、家具や収納を工夫して、ほこりが溜まりにくい設計にする手法もよいでしょう。こうしたポイントも掃除の手間を省く有効策です。

将来的に余分なスペースができる

広い家を持つと、将来的に家族構成やライフスタイルの変化により、使わなくなるスペースが生じる可能性があります。子どもが独立したり、生活スタイルが変わったりすることで、以前は必要だった部屋が不要になり、スペースが余ります。

このようにして余ったスペースは、管理やメンテナンスの手間が増えるだけでなく、冷暖房費などのコストが無駄になるおそれもあるでしょう。そのため、将来のライフスタイルを見据えた間取りの設計が求められます。

冷暖房が効きづらくなる

広い家では、空気の体積が大きくなるため、冷暖房が効きづらくなるデメリットがあります。とくに冬場は部屋全体が冷え込み、快適な温度を保つのが困難になることもあるでしょう。

冷暖房が効きづらくなる問題を解決するためには、高性能な断熱材や断熱窓を採用し、外気の影響を減らす手法が有効です。家の広さに適した冷暖房設備を導入し、効率的に室温を調整するのもよいでしょう。

こうした工夫によって、快適な生活空間を維持することが可能です。

広い家を建てる際のコツ

広い家を建てるコツは、以下のとおりです。

● 天井を高くする
● 壁で区切る場所を減らす
● 造作家具を作る
● 庭をリビングの延長と考える

それぞれのコツについて解説します。

天井を高くする

家を広く感じさせるためには、天井の高さを工夫することが効果的です。高い天井や吹き抜けを取り入れることで、視覚的に空間が広がり、開放感が増します。さらに高い位置に窓を設けると、自然光が部屋全体に差し込み、いっそう広さを感じられるでしょう。

また、折り上げ天井など、天井の高さを部分的に変える手法も有効です。このようにすれば、リビングやダイニングといった異なる空間に個性を持たせつつ、全体的な広さを強調できます。

壁で区切る場所を減らす

広い家にするためには、部屋を区切る壁や柱をできる限り減らす手法が効果的です。視線の抜けを確保することで空間全体が開放的になり、光を部屋の奥まで届ける効果も期待できることから、実際の面積以上に広く感じる効果があります。

間取りがシンプルになるため、施工費用の削減や掃除の手間が減るなどのメリットも期待できます。家族全員が同じ空間で過ごしやすくなるため、コミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。

造作家具を作る

造作家具を取り入れることも、家を広くするための効果的な方法です。造作家具とは、天井や壁などに取り付ける家具を意味します。

既製品の家具の場合、壁との間に無駄な隙間が生じ、スペースを有効に使い切れないことがあります。しかし造作家具であれば、部屋の寸法や形状に合わせて設計されるため、無駄なく空間を活用できる点が強みです。

また、家具がぴったりと収まることで、部屋全体がすっきりと見え、広さを実感できる住環境を作り出すことが可能です。とくに広い家を建てる際には、空間を活かす工夫として造作家具の選択をおすすめします。

庭をリビングの延長と考える

広い家にするためには、庭をリビングの延長と考え、うまく活用するとよいでしょう。視線の抜けを意識することで、室内と室外が一体化し、開放感が増します。

たとえば、リビングと床の高さを合わせたウッドデッキを設置することで、リビングが庭に広がるような印象を作り出すことが可能です。また、南向きに大きな窓を設けることで、自然光を取り込みながら、リビングと庭のつながりを強調できます。

まとめ

国土交通省の誘導居住面積水準を踏まえると、都市部または郊外といった立地や居住人数によっても「広い家」の目安は大きく異なります。広い家を建てることで、快適な生活空間や自由度の高いインテリアを実現できるでしょう。

一方、管理や掃除の負担が増えたり、将来的に余分なスペースができたりといったデメリットも存在します。これらのポイントを理解しつつ、家づくりを進めることが大切です。

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