- 失敗例
- 戸建て
- 新築
- 注文住宅
- 間取り
新築住宅の失敗例7選!失敗しないためのポイントも紹介
新築住宅を建てた人のなかには、建てた家で生活してみて満足している人もいる一方、失敗したと感じている人もいるでしょう。また、満足している人であっても「もう少しこうしておけばよかった」と感じている人もいるかもしれません。
本記事では、新築住宅の失敗例や失敗しないためのポイントについてご紹介します。新築住宅の失敗例を知っておくことで、新築住宅を建てる際の参考にしてください。
- 目次
新築住宅の失敗例7選
新築住宅の失敗例は、以下のとおりです。
・立地
・間取り
・設備
・収納
・寝室
・家事・生活動線
・外観
詳しく見ていきましょう。
立地
新築住宅の失敗例として「立地」が挙げられます。住宅が公共交通機関の駅や停留所から遠いところにあるため、通勤通学に不便を感じることも多いでしょう。
通勤通学に公共交通機関を使う人は、最寄りの駅や停留所までの所要時間を確認しておくことをおすすめします。この際に、実際に歩いて所要時間を計測してください。
また、通勤通学だけでなく、普段の生活で利用するスーパーや病院といった場所への利便性がよくないことも失敗例として挙げられます。そのため、立地を確認する際には、普段よく行く駅やバス停、スーパーや病院などに実際に行ってみて、立地のよさを確認しておきましょう。
間取り
新築住宅の失敗例として「間取り」が挙げられます。
・ほとんど使わない部屋ができてしまった
リビングと少し離れた場所に独立して和室を作ったが、ほとんど使わない部屋になってしまったということも多いかもしれません。また、子ども部屋を作ったが、リビングで勉強したり、遊んだりする機会が多く、子ども部屋が必要なかったという事例も挙げられています。
部屋の配置や各部屋の大きさを考える際には、各部屋の用途をしっかり考えて間取りを作る必要があります。
・部屋が広すぎたり、狭すぎたりした
生活してみると「部屋が広すぎて冬期には寒い」「狭すぎて夏期に暑い」といった間取りの失敗例もあります。各部屋の用途を考える際には、部屋を利用する人数や冬期や夏期における利用の仕方なども考慮して、広さを決めるようにしましょう。
・リビング階段を付けたが冷暖房効率が悪い
上階へ行く階段は、リビング内に付けられる場合と、ドアを隔てたリビング外に付けられる場合があります。リビング内に階段を付けると「子どもが小さいうちは子どもの様子がよくわかる」「家族とコミュニケーションがとりやすい」といったメリットがあります。
その一方、階段を通じて冷気暖気が2階に逃げていき冷暖房効率が落ちるというデメリットもあります。階段をリビング内に付ける場合には、メリット、デメリットを比較したうえで配置を決める、あるいは階段の出入り口に扉をつけるなどの配慮が必要です。
・玄関に窓を付けなかったので、思ったよりも暗くなってしまった
玄関は道路に面していることが多いため、道路通行者から家の中が見えないように、ガラス窓がついていない玄関ドアをつける場合があります。また、玄関ドアを開けても家の中がよく見えないように、玄関回りの窓は付けなかったり、小さなものにしたりすることもあるでしょう。
その際、玄関の向きや広さなどにもよりますが、昼でも暗い玄関になることがあり、失敗したと感じることがあります。玄関の内側の広さや採光を考えて、玄関ドアのガラス窓の有無や玄関回りの窓の大きさを考えるようにしましょう。
設備
新築住宅の失敗例として「設備」が挙げられます。
・スイッチ、コンセント、テレビアンテナの位置
照明やインターホンのスイッチの位置やコンセントの位置で失敗した例も挙げられます。生活動線から外れたところにスイッチがあったり、家具を置くと隠れてしまう場所にコンセントやテレビアンテナがあったりすると不便です。
スイッチやコンセント、テレビアンテナは、接続する電気機器やテレビの位置とその部屋に置く家具の位置を考慮して、設置する必要があります。コンセントは多めに設置した方がよく、リビングは5か所以上、その他の部屋は最低2か所ずつあると便利です。
また、電動自転車を利用する方は駐車スペースを考えて、コンセントを配置すると便利になります。
・冷暖房設備
新築住宅を購入する場合、ハウスメーカーによって標準とされる冷暖房を勧められることがあります。標準の冷暖房設備はカタログなどでは家にマッチしてデザインもよく感じることが多いでしょう。
しかし、使ってみると「冷暖房費が意外と高かった」「操作や手入れが面倒」「故障時の部品取り寄せに時間がかかった」といった声が挙げられます。冷暖房設備については、標準だからといって安易に受け入れず、実際に使用している人の感想や口コミなどの情報を得てから決めるようにしましょう。
また、部屋の使用頻度に応じた冷暖房設備を考える必要があります。使用頻度が低い部屋は、頻度が高い部屋と同等の設備を設置する必要はありません。
収納
新築住宅の失敗例として「収納」が挙げられます。
・収納スペースの配置が悪く使いづらい
収納スペースについては、大きさだけを考えて配置すると、使いづらく、出し入れしづらくなってしまう可能性があります。収納スペースで重要なのは、生活動線との関係です。十分に広いスペースがあっても、出し入れがしづらければ、ストレスとなってしまいます。
出し入れするものや動線を考えて、収納スペースの配置を考えるようにしましょう。また、出し入れを子どもや高齢者も行うのであれば、低くするなどの工夫をするのもおすすめです。
・収納スペースが足りない
収納スペースは少なすぎると物が収まらず、多すぎると居住部分が狭くなります。収納スペースの基準は、現在住んでいる家の収納スペースよりも1~2畳分広いスペースです。
現在の家で無理して収納していたり、新たに家族が増えたりするのであれば、さらに収納スペースを広くする必要があります。現在住んでいる家の収納スペースと物が納まっている状況を把握し、収納スペースを考えるようにしましょう。
寝室
新築住宅の失敗例として「寝室」が挙げられます。
・照明の配置
新築住宅の寝室で失敗したと感じることが多いのが、照明の配置です。たとえば、寝室にベッドを置く際、ベッドのサイズや置く位置までは考えておらず、照明が頭上にくるということがあります。
とくに、天井のいくつかの箇所に埋め込んで取り付けるダウンライトの場合には、寝室とベッドの大きさの関係上、どうしてもダウンライトが頭上にくることがあります。その結果、ライトを暗めにしても光がまぶたに映り安眠の妨げになることもあります。
天井のいくつかの箇所に埋め込むダウンライトの場合には、ベッドの配置を考えてライトの位置を決める必要があります。また、寝室を寝ること以外に作業や勉強にも使う場合には、部屋全体を明るく照らせて光の色も白系に変えられるタイプの照明を選ぶとよいでしょう。
・壁紙が落ち着かない
「寝室の壁紙が派手なため落ち着かず安眠できない」といった新築の失敗例も挙げられます。そのため、寝室の壁紙については配慮が必要です。
寝室の壁紙は、休息できる場所に相応しい色合いやデザインでなければ、それらが目について眠りを妨げになります。寝室の壁紙の色は、シンプルで目立たない白やベージュ系が落ち着くのでおすすめです。
家事・生活動線
新築住宅の失敗例として「家事・生活動線」が挙げられます。
・家事動線と生活動線が重なっていて、家事の際に人が混雑してしまう
動線には大きく分けて「家事動線」と「生活動線」があります。家事動線は料理・洗濯・掃除をはじめとする家事の際に使用する動線、生活動線は家族が生活を営む際に使用する動線です。
家事動線と生活動線が重なる地点は、家の中を行き来する家族同士の交差点となるため混雑しやすく、通過がスムーズに行えないなどストレスにつながります。家事動線と生活動線はなるべく重ならないようにしましょう。
・玄関とキッチンが離れていて、買ってきた食品などを運びにくい
キッチンは家事動線の中心的な場所ですが、キッチンには米・水・野菜・食用油など重たいものを運ぶ必要があります。その際、玄関とキッチンが離れていると、重たいものを運ぶ距離が長くなり、苦痛に感じてしまうかもしれません。
キッチンは頻繁に物を運び入れる場所であるため、玄関から近く、スムーズに行ける場所に設置することをおすすめします。家事動線や生活動線のよく利用する場所については、実際の生活を想定して動線を考えるようにしましょう。
外観
新築住宅の失敗例として「外観」が挙げられます。
・色
外壁の色や屋根の色について、思っていた色とは違うと感じる人も多いかもしれません。外壁や屋根の色は、色見本を何度も見てよく検討して選んだにもかかわらず、気に入らない場合があります。
見本から気に入った色を選択しても、外壁や屋根といった広い面積になると、印象が違ってくるかもしれません。また、周囲の建物と色を比べて浮いた色になっていても、違和感が生じることがあります。
外壁や屋根の色といった家の外観の色選ぶ際には「室内だけでなく外の太陽光の下で見ること」「実際に同じ色の外壁や屋根を使っている実邸があれば見学させてもらうこと」をおすすめします。また、外壁に使う色が迷った場合は、単色または2~3色に絞り、統一感を持たせるとまとまりが出ます。
・窓の配置
窓の数や配置も外観の印象を左右するポイントです。最近では、断熱性や防犯性を高めるために窓の数を少なくしたり、小さくしたりする住宅が増えています。しかし、窓の数が少ない、または小さくて目立たなくなると、家の印象が単調に感じるかもしれません。
窓には、左右や上下のスライド窓・すべり出し窓・FIX窓などいろいろあります。窓の配置は室内だけでなく外から見たときも考慮して、異なるサイズや形・タイプの窓を取り入れると外観にメリハリをつけられます。
また、大きさや形の異なる窓をむやみに配置しても、統一感のない印象になり失敗したと感じるかもしれません。窓の配置は垂直のラインを意識しながら、窓の高さをできるだけそろえて配置するようにしましょう。
失敗しないためのポイント
失敗しないためのポイントは、以下のとおりです。
・暮らしやすさを大切にする
・動線を意識した間取りにする
・周辺地域の利便性を確認する
・専門家に相談する
詳しく見ていきましょう。
暮らしやすさを大切にする
住宅で最も大事なことは、暮らしやすさです。暮らしやすい家は「生活動線と家事動線の重なりが少ない」「間取りが適切で収納スペースが十分ある」などが挙げられます。
また、心地よい家となると、気密性や断熱性、換気性能などがよく、身体にも心にもよい影響を与える家となるでしょう。
動線を意識した間取りにする
住宅の暮らしやすさにおいて、動線は重要です。動線には大きく分けて生活動線と家事動線があります。生活動線は家族が家の中で生活していくうえで移動する経路をいい、家事動線は生活動線の一種で家事を行う際に移動する経路をいいます。
生活動線と家事動線の重なりが多くなると、食事や洗濯など家事を行う際、窮屈に感じることがあります。生活動線と家事動線を意識して、重なりが少なくなるように間取りを決めると、暮らしやすい家になります。
周辺地域の利便性を確認する
住宅を新築すれば、長い期間、そこで生活することになります。通勤・通学・買い物といった日常の動きを考えて、立地の利便性を確認することが重要です。
通勤や通学に使う公共交通機関の停留所までの距離や道路状況、普段の買い物をするスーパーは近隣にあるのか、最寄りのガソリンスタンドはどこかなどを確認しましょう。
専門家に相談する
新築住宅を検討する際、専門家に相談することをおすすめします。たとえば、外壁の色や材質、間取り、冷暖房などは、住んでみると想像とは違った印象を受けることが多いでしょう。
外壁の色は小さな見本を見て決めるので、太陽の下で大きな壁を見ると思っていたのと違うと感じることもあるかもしれません。そのため、専門家に相談すれば、希望の外壁で建てた家を紹介してくれたり、出来上がった家の写真を見せてくれたりします。
まとめ
本記事では、これから新築する方が家づくりに失敗しないように、新築住宅のさまざまな失敗例を挙げてきました。住宅を新築するということは、多くの人にとってはじめての経験です。
そのため、思ったとおりに完成しない可能性もあります。
群馬セキスイハイムでは、はじめて新築を購入する方に向けて、アドバイスや情報提供を行っています。じっくり時間をかけて相談したい方は、ホームページをチェックしてみましょう。