G-select.
  • 注文住宅
  • 新築
  • 戸建て
  • 費用
2025年5月30日

坪単価の計算方法は?適正価格で注文住宅を購入するポイントを解説

坪単価の計算方法は?適正価格で注文住宅を購入するポイントを解説

注文住宅を建てる際、建築費の目安を知るために坪単価を参考にする人は多いでしょう。しかし、坪単価の計算方法や含まれる費用の範囲はハウスメーカーによって異なり、単純な比較だけでは実際のコストを正確に把握できない場合もあります。

坪単価の計算方法にはバリエーションがあり、施工床面積を基準にするケースもあります。また、坪単価に含まれるもの・含まれないものを正しく理解しておかないと、予算を超える可能性があるため、注意が必要です。

この記事では、坪単価の基本的な計算方法や注意点を詳しく解説します。また、平米単価 との換算方法や適正価格で注文住宅を購入するためのポイントについても紹介します。

目次
  1. 坪単価の一般的な計算方法
  2. 坪単価計算の注意点は?
    1. 注文住宅では坪単価に明確なルールがない
    2. 延床面積が小さいと割高になる
    3. 本体価格に含まれている内容が変わってくる
  3. 平米単価を坪単価に直す計算方法は?
    1. 平米単価とは
    2. 計算方法
  4. 適正価格で注文住宅を購入するには?
    1. 坪単価の計算式を確認する
    2. 複数のメーカーを比較検討する
    3. 予算の伝え方に気を付ける
    4. 住宅設備の内容を確認する
  5. まとめ

坪単価の一般的な計算方法

坪単価とは、建物や土地の価格を1坪あたりいくらかを基準に示した値です。注文住宅を建築する際、建築費の目安を把握するための指標として用いられます。1坪は約3.3㎡で、畳2枚分に相当する広さ です。

注文住宅の坪単価を計算する際は、建物本体価格を延床面積(坪数)で割る方法が一般的です。たとえば、建物本体価格が3,600万円で延床面積が45坪の場合、坪単価は「3,600万円÷45坪」で80万円だとわかります。

この計算式を活用すれば、建築費の相場を把握しやすくなるでしょう。坪単価を基準に予算を立てることで、建てたい家の広さからおおよその建築費用を逆算することが可能です。

たとえば、坪単価80万円で40坪の住宅を建築する場合、建築費の目安は「80万円×40坪」で3,200万円程度です。このように坪単価を活用すると、初期の資金計画を立てやすくなります。

しかし、坪単価に含まれる費用はハウスメーカーごとに異なるため、比較する際は内訳をよく確認しましょう。一般的に坪単価に含まれるものは、以下のとおりです。

● 土台、柱、梁などの構造材
● 壁紙やフローリングなどの内装材
● 屋根や外壁などの外装材
● キッチンや浴室設備

一方、坪単価には含まれないことが多い費用もあります。たとえば、以下の費用は含まれないケースが一般的です。

● 外構工事
● 地盤改良費
● 登記費用
● 税金

坪単価は家づくりの費用感を把握するうえで役立つ指標ですが、単純な比較ではなく、各社の計算方法や勘定項目を慎重に確認することが求められます。

坪単価計算の注意点は?

坪単価の計算における注意点は、以下の3つです。

● 注文住宅では坪単価に明確なルールがない
● 延床面積が小さいと割高になる
● 本体価格に含まれている内容が変わってくる

それぞれのポイントについて解説します。

注文住宅では坪単価に明確なルールがない

坪単価の計算方法は存在しますが、厳密に統一された法律などはありません。そのため、住宅メーカーや工務店によって、算出方法が異なります。

一般的に、坪単価は本体価格を延床面積で割ることで求めますが、施工床面積を用いるケースもあります。たとえば、バルコニーや吹き抜けなどは延床面積には含まれませんが、施工床面積には含まれます。

延床面積が小さいと割高になる

住宅の延床面積が小さい場合、坪単価が高くなる傾向にあります。住宅にはキッチンや浴室、トイレといった最低限の設備が必要で、延床面積に関係なく一定のコストがかかるためです。

また、建築時の人件費や資材運搬費なども、面積に関係なく発生します。こうした理由から、延床面積が小さくなるほど1坪あたりのコストが割高になりがちです。

たとえば、延床面積30坪の住宅と50坪の住宅で設備の基本的な内容がほぼ同じであれば、30坪の住宅のほうが1坪あたりの建築費が高くなるでしょう。

本体価格に含まれている内容が変わってくる

建物の本体価格には、住宅を建築するための費用が含まれていますが、内訳はハウスメーカーによって異なります。たとえば、カーテンやエアコンといった内装設備が含まれている場合もあれば、別途費用として扱われることもあります。

また、建築に必要な各種申請費用が本体価格に含まれるケースと、別途請求されるケースがあるため、確認が欠かせません。さらに、同じ金額の本体価格であっても、標準仕様に含まれる設備のグレードや工事範囲が異なれば、総費用は変動します。

平米単価を坪単価に直す計算方法は?

ここからは、平米単価を坪単価に直す計算方法について解説します。計算方法の説明の前に、そもそも平米単価とは何かもあわせて紹介します。

平米単価とは

平米単価とは、建物の価格を延床面積で割って算出する1㎡あたりの建築費を指します。坪単価同様、住宅の建築コストを比較する際に役立つ指標のひとつです。

たとえば、建物本体価格が3,500万円で延床面積が120㎡の場合、平米単価は「3,500万円÷120㎡」で求められます。計算すると、1㎡あたり約29.2万円となります。

計算方法

平米単価を坪単価に換算する際には「平米単価(万円)÷0.3025」の計算式を用います。「0.3025」は、1㎡が約0.3025坪 であることから使われる値です。大まかに「0.3」とするケースもありますが、より正確に計算したいときは「0.3025」を使用します。

たとえば、平米単価が28.9万円の場合、坪単価は「28.9万円÷0.3025」で求められます。計算すると、坪単価は約95.6万円です。

この計算式を活用すると、平米単価で示された住宅価格を坪単価に換算しやすくなります。住宅の価格を比較する際や、建築費用の目安を把握する際に役立つため、事前に確認しておくとよいでしょう。

適正価格で注文住宅を購入するには?

適正価格で注文住宅を購入するには、以下4つのポイントに着目しましょう。

● 坪単価の計算式を確認する
● 複数のメーカーを比較検討する
● 予算の伝え方に気を付ける
● 住宅設備の内容を確認する

それぞれ解説します。

坪単価の計算式を確認する

注文住宅の坪単価を検討する際は、算出方法が住宅メーカーや工務店ごとに異なる点に注意が必要です。とくに、どのような基準で坪単価が算出されているのかを確認しなければ、適正な価格比較ができなくなる可能性があります。

先述のとおり、坪単価は一般的に「本体価格÷延床面積」で計算されます。しかし、施工床面積を基準にして算出する場合もあります。

施工床面積にはバルコニーや吹き抜けなどが含まれるため、同じ建物でも施工床面積を用いると坪単価は低く見える場合があります。そのため、建築会社がどの基準で計算しているのかを、あらかじめ把握することは大切です。

また、建築費には外構工事や地盤改良工事といった付帯工事費が含まれない場合が多く、見落とすと総予算が大きく膨らむことがあります。住宅ローンの手数料や税金、建築中に発生する各種費用も坪単価には含まれていないため、注意しましょう。

坪単価だけを見て住宅のコストを判断するのではなく、含まれている範囲や別途発生する費用を明確にしながら、総合的に資金計画を立てることが大切です。

複数のメーカーを比較検討する

注文住宅を建てる際は、複数のハウスメーカーから見積もりを取り、慎重に比較しましょう。それぞれの会社によって提供するプランや価格設定が異なるため、金額だけで判断するのではなく、内訳を詳しく確認する必要があります。

見積もりを比較する際は、費用の項目に違いがないか、建築費の差が生じる要因は何かを明確にすることが大切です。標準仕様に含まれる設備や工事範囲はハウスメーカーによって異なるため、単純な金額比較だけでは判断を誤る可能性があります。

また、複数の会社に依頼することで、適正価格を見極めやすくなるのも利点です。不必要に高額な見積もりを回避しやすくなります。

ハウスメーカーごとに設計の自由度や施工の特徴が異なるため、価格だけでなく提案される間取りや使用する建材の質も考慮しましょう。ハウスメーカーを比較・検討する際は、費用とプランの両面から判断し、最適な選択肢を見極めることが重要です。

予算の伝え方に気を付ける

注文住宅を建てる際は、予算の伝え方にも注意しなければなりません。建築計画が進むにつれ、オプション追加や仕様変更が発生し、当初の想定より費用が膨らむケースが多いためです。

そのため、予算が増えることを想定して、余裕を持たせた金額をハウスメーカーに伝えるとよいでしょう。目安としては、実際に考えている総予算の8割程度を提示し、付帯工事や諸費用を含めた総額であることを明確に伝えるのがおすすめです。

また、坪単価の計算に用いられる本体価格には、建物の構造や内装の基本的な費用が含まれます。しかし、以下の項目が含まれていない可能性が少なくありません。

● 土地の地盤改良費
● エアコン
● 照明
● カーテン
● 登記費用
● 住宅ローン手数料
● 火災保険料

上記の費用も事前に計算しておくと、予算が想定より大幅に増えてしまうことを避けられるでしょう。予算オーバーを防ぐためには、契約前に見積もりの内訳を詳細に確認し、想定外の追加費用が発生しないように注意する必要があります。

住宅設備の内容を確認する

注文住宅を検討する際は、住宅設備の標準仕様をしっかり確認することが重要です。とくに、キッチンや浴室、トイレといった設備のグレードによって、最終的な建築費用が大きく変動する可能性があります。

メーカーごとに標準仕様の設備内容が異なるため、坪単価だけで比較するのではなく、どのレベルの設備が含まれているのかを把握しましょう。たとえば、坪単価を抑えるために、標準仕様を最低限の設備にしているメーカーもあります。

上記の場合、実際に家を建てる段階で設備のグレードアップを希望すると、当初の予算を大幅に超えてしまう可能性があります。そのため、契約前にキッチンの仕様や浴室の機能、給湯設備などの詳細を確認し、必要なオプションを含めた総額を把握しましょう。

住宅メーカーを選ぶ際は、自分や家族が求める住宅設備の基準を明確にし、標準仕様でどこまで満足できるかを慎重に検討する必要があります。適切な設備選びをすることで、予算オーバーを防ぎながら理想の住まいを実現できるでしょう。

まとめ

注文住宅の建築費を考える際、坪単価の計算は重要な指標となります。しかし、算出方法や含まれる費用はハウスメーカーによって異なるため、ただ比較するだけでは適正な価格を見極めるのは困難です。

坪単価を比較する際は、本体価格の算出基準や延床面積・施工床面積の違いを考慮し、含まれる設備や仕様を細かく確認しましょう。また、注文住宅では延床面積が小さいほど坪単価が割高になる傾向にあるため、住宅設備のグレードも考える必要があります。

住まいづくりは、一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、群馬セキスイハイムでは、工場生産による高品質な住まいづくりを行っています。耐震性能にも優れており、お客様に永く安心して暮らせる住まいをお届けします。

群馬県で理想の住まいを叶えたい方は、ぜひ群馬セキスイハイムへご相談ください。

おすすめ情報