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2024年3月24日

新築の平屋に住みたい!メリットや価格・費用相場は?

新築の平屋に住みたい!メリットや価格・費用相場は?

マイホームを購入する際、平屋と2階建てのどちらにするか迷っている方も多いかもしれません。平屋も2階建ても、それぞれメリット・デメリットがあります。

本記事では、平屋の特徴やメリット・デメリット、費用相場について解説します。平屋の住宅を新築で建てたいと検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次
  1. 平屋とは
  2. 平屋のメリット
    1. 間取りの自由度が高い
    2. スムーズな動線を確保しやすい
    3. バリアフリーにしやすい
    4. コミュニケーションが取りやすい
    5. 地震や台風に強い
    6. メンテナンス費用が安い
  3. 平屋のデメリット
    1. プライバシーを確保しにくい
    2. 洪水や浸水のような水害に弱い
    3. 通風や採光を工夫しなければならない
  4. 平屋の費用相場
    1. 誘導居住面積水準を参考にした場合の建築費用
  5. 平屋か二階建て以上で迷った場合
    1. 家族構成を基準に決める
    2. 土地の条件を基準に決める
    3. ライフスタイルを基準に決める
  6. 平屋に向いている人・向いていない人
    1. 向いている人
    2. 向いていない人
  7. まとめ

平屋とは

平屋とは、建物のつくりが1階層のみの建造物のことを指します。また、居間・寝室・キッチン・浴室・トイレや各部屋など、すべての居住空間がワンフロアにあるのが特徴です。

近年ではデザイナーズハウスとしても注目を集めており、間取りにこだわった家を建てるため平屋の住宅を選択する方もいます。また、階段がないため、体の負担が少なく、小さな子どもから年配まで幅広い世代の方が生活しやすいのが平屋の大きな特徴です。

平屋のメリット

平屋のメリットは以下の6つです。

・間取りの自由度が高い
・スムーズな動線を確保しやすい
・バリアフリーにしやすい
・コミュニケーションが取りやすい
・地震や台風に強い
・メンテナンス費用が安い

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

間取りの自由度が高い

平屋は上下の柱や壁、仕切りの位置を調整しやすく、広くて開放的な空間を演出しやすいのが魅力です。2階建てであれば階段を設けるスペースがなくてはなりませんが、平屋ならその必要もありません。

空いたスペースを収納場所として利用できるなど、2階建てに比べて建物全体の面積を有効に使えるため、間取りの自由度が高い新築を建てられます。

スムーズな動線を確保しやすい

平屋は構造上、ワンフロアとなっているため、生活動線を確保しやすいのがメリットです。料理や洗濯、掃除など家事全般の移動距離が少ない設計が可能になり、2階建てと比べると上下移動も不要になります。

たとえば、1階で洗濯機を回してから2階のベランダに移動し、洗濯物を干すという手間が省けるでしょう。また、玄関から居間やお風呂、トイレ、各部屋が同階にあり、家事をはじめ生活動線が確保しやすくなっています。

バリアフリーにしやすい

階段がないため、バリアフリーの構造にしやすいのも大きな特徴です。年配の同居人がいる場合、介護のために2階建ての住宅をバリアフリー仕様にリフォームすると、追加で費用がかかってしまいます。

しかし、玄関、寝室、居間などの人が多く過ごす居住空間が1階に集中しているため、あらかじめ段差を少なく設計すれば、リフォームする手間が省けます。また、将来、自分が介護を受ける立場になったときや、家族を介助する際にもスムーズに移動ができるでしょう。

コミュニケーションが取りやすい

平屋はワンフロアに生活スペースがすべて収まっているため、家族とのコミュニケーションが取りやすいのがメリットです。たとえば、子ども部屋が2階にあると、自分の部屋に長時間ひきこもってしまい、コミュニケーションの時間が減ってしまいます。

リビングを中心とした間取りに設計することで、家族で顔を合わせる機会が多くなり、家族とのコミュニケーションを取りやすくなります。そのため、家族とのコミュニケーションを重要視する方は平屋がおすすめです。

地震や台風に強い

建物は重量が重いほど地震発生時に倒壊しやすくなります。平屋は2階がないため、重量が少なく建物が崩壊してしまうリスクは低いといえます。そのほか、平屋は地震などの緊急事態では屋外へ避難しやすいのがメリットです。

たとえば、地震が発生した際、2階で過ごしていると避難に時間がかかります。しかし、平屋は窓が近く屋外へ逃げやすいため、建物の崩壊に巻き込まれるリスクが少なくなるでしょう。

また、平屋は耐久性が高い特徴があります。建物の高さが低いため、台風の強い雨風の影響を受けにくいのも大きなメリットです。もちろん2階建てでも住宅の耐震性を上げられますが、平屋は地震や台風などの災害時のリスクが低い構造だといえます。

メンテナンス費用が安い

平屋はメンテナンス費用が安いといわれています。2階建てであれば、建物の重量が平屋よりも重く負担が大きくなり、年数が10年、20年と経過するといたみが蓄積し歪んでしまい修繕工事が必要になります。

そのぶん、平屋は2階建てと比べると、メンテナンスにかかる手間や費用がかかりません。また、修繕工事するときに足場を組みますが、足場代は建物の面積と高さを計算し費用が請求されるため、2階建てよりも安く済みます。

平屋のデメリット

平屋のデメリットは、以下のとおりです。

・プライバシーを確保しにくい
・洪水や浸水のような水害に弱い
・通風や採光を工夫しなければならない

「住みはじめてみたらイメージと違った」「こんなはずではなかった」と後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

プライバシーを確保しにくい

平屋は居住空間がワンフロアに収まっているため、プライバシーを確保しにくいのがデメリットです。

キッチンにいながら家族とコミュニケーションを取りやすい反面、子どもが中学・高校生になると少々居心地が悪く感じてしまうかもしれません。そのため、間取りを決めるときは、家族間でもプライバシーを確保できる設計にしましょう。

また、家族間だけではなく、外からのプライバシーにも注意してください。平屋は窓の位置や周辺の住宅環境によって、建物の中が見えやすい場合もあります。プライバシーに注意するとともに防犯の面も考慮しながら、設計を考えるようにしましょう。

洪水や浸水のような水害に弱い

平屋は建物が1階部分のみのため、洪水や浸水のような水害に弱いのがデメリットです。2階建てであれば1階が浸水した際も上階へ避難できますが、平屋はワンフロアのため、床上が浸水してしまうと家全体が被害を受けます。

そのため、平屋の新築を建てるときは、水害に備えて以下の対策を練るようにしましょう。

・自治体が発行するハザードマップの把握
・家を建てる土地の海抜

自治体が発行するハザードマップには、大雨時に危険な場所や洪水による浸水が予想される地域が記載されています。そのほかに避難場所、避難経路や過去の災害履歴を確認するのもおすすめです。

また、平屋を建てる土地の海抜を調べる必要もあります。海抜が低いと、大雨で川が氾濫したときに水没しやすいので、土地の特徴を事前に把握して水害に備えましょう。

通風や採光を工夫しなければならない

一般的に、長時間滞在する部屋は日当たりがよい南東にする場合が多く、キッチンや洗面台などの水まわりは日陰になりやすい北西に設置します。平屋は、建物面積の広さや周囲の建物との兼ね合いによって、通風や採光がうまくいかない場合があります。

通風、採光をよくするために、平屋をコの字にして中庭を設け、中庭に面した窓を設置するなど対策を採るようにしましょう。

平屋の費用相場

新築木造の平屋を建てる場合の建築費用は、大手ハウスメーカーであれば30~40坪で2,500~4,000万円前後、また、30坪未満とコンパクトにした場合は2,000~3,500万円程度が全国における目安です。

また、上記の条件における坪単価は50〜150万円が目安です。工法やグレード、デザインや地域など条件によってこれらの目安は異なりますが、1坪あたりおおむね80万円台とみておくとよいでしょう。

誘導居住面積水準を参考にした場合の建築費用

建築費用は、坪数によっても大きく左右されます。家族の人数に対して必要な坪数は、国土交通省の住生活基本計画(令和3年)において提示されている「誘導居住面積水準」を参考にして考えられます。

誘導居住面積水準とは、世帯人数に応じた豊かなライフスタイルを実現できる住居面積の水準のことです。これによれば、一般的な戸建て住宅において快適な生活が営める住居面積は、以下のとおりとなっています。

 単身世帯:55㎡
 2人以上の世帯:25㎥×世帯人数+25㎡

子どもに関しては、3歳未満は 0.25 人、3歳以上6歳未満は 0.5 人、6歳以上 10 歳未満は 0.75 人として計算します。

夫婦と3歳未満の子どもの3人家族であれば、豊かなライフスタイルが実現できる住居面積は81.25㎡となります。1㎡は0.3025坪ですから、約24.5坪あればよい計算です。仮に坪単価が85万円だったとき、単純計算での建築費用は2,085.5万円となります。

しかし、将来子どもが大きくなったり増えたりすることを考えると、上記の例では手狭になっていくことが予想されます。そのため、居住面積には余裕を持たせるとよいでしょう。

平屋か二階建て以上で迷った場合

新築は平屋か2階建てで迷った場合は、以下を参考にしましょう。

・家族構成を基準に決める
・土地の条件を基準に決める
・ライフスタイルを基準に決める

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

家族構成を基準に決める

平屋と2階建てで迷った場合は、家族構成を基準に考えましょう。たとえば、子どもが1人であれば、1階にすべての居住空間が集まっている平屋は子どもに目が届きやすく、安心できるメリットがあります。

しかし、土地面積に対して作れる部屋数は2階建てより少ないため、家族が増えると部屋が足りなくなりやすいデメリットもあります。一方、2階建てであれば部屋数を多く取りやすいので、とくに不便を感じることはないでしょう。

土地の条件を基準に決める

前述のとおり、一般的な戸建て住宅における快適な住居面積は、25㎥×世帯人数+25㎡で計算できます。夫婦と小さな子ども1人では約24.5坪の広さが必要ですが、子どもが成長して大人になったときは、30坪程度の広さがあることが理想です。

必要な面積が広くなると土地の購入価格も高額になり、金銭面の負担が大きくなります。新築の平屋を建てるときは、こうした土地の条件も考慮しなければいけません。

ライフスタイルを基準に決める

平屋と2階建てで迷った場合は、ライフスタイルを基準に決めましょう。たとえば「家族でコミュニケーションを多くとれるような家にしたい」と考えている方は、家族の目が届きやすい平屋がおすすめです。

一方「長時間1人で趣味に没頭できる環境がほしい」「家の中でもたまには1人でくつろぎたい」という方は、平屋よりも物理的に空間が分離している2階建ての住宅が合っています。平屋と2階建てはそれぞれの特徴があり、ライフスタイルによって異なるので、家族と相談して決めましょう。

平屋に向いている人・向いていない人

上記では平屋の特徴やメリット、デメリットを紹介しました。次に、平屋に向いている人・向いていない人の特徴について解説します。平屋を建てる際は、ぜひ参考にしてください。

向いている人

平屋に向いている人は、以下のとおりです。

・スペースを効率的に使いたい人 
・スムーズな生活動線を確保したい人
・小さな子どもや高齢者などの、バリアフリー設計が好ましい家族がいる場合

スペースを効率的に使いたい人は平屋に向いています。平屋は1つのフロアに居住空間があり、壁や柱の位置の設計において、自由度が高いといえます。しかし、間取りをコンパクトにした場合はスペースが限られますので、片付けるのが得意な人や不要な物を捨てられる人がおすすめです。

平屋は2階建てよりもスムーズな生活動線を確保しやすいのも特徴です。1階にすべての部屋が収まっているため、少ない移動距離で掃除や洗濯などの家事全般ができます。時間短縮にもつながり、効率的に家事をこなせるため、スムーズな生活動線の確保にこだわる方は平屋のほうが向いています。

また、バリアフリー設計にも向いているので、小さな子どもや高齢者の方がいる家庭におすすめです。子どもの転倒予防になるほか、介助を行うときの負担が減るのがメリットです。

向いていない人

平屋に向いていない人は、以下のとおりです。

・家族間でもプライバシーをじゅうぶんに確保したい人 
・限りのある土地面積でも広い庭やガレージが欲しい
・日当たりや風通しにこだわりのある人

住宅は家族間でコミュニケーションを取りやすいことも重要ですが、プライバシーを確保することも大切です。たとえば「自分の書斎にこもって1人の時間を優雅に楽しみたい」など1人の時間が必要な方は、平屋よりも物理的な距離がある2階建てのほうが向いています。

また、上下に居住空間のある2階建てと比べたとき、1階にすべての居住空間を集約している平屋のほうが建築面積を広く取る必要があります。そのため、限られた土地面積でも広い庭やガレージを持ちたい方は、2階建ての住宅がおすすめです。

さらに、周囲が2階建て住宅やアパート、マンションに囲まれた土地の場合、平屋は日当たりや風通しのよさを確保することが難しくなります。2階建てに比べ、土地や設計を工夫しなければならないため、こうした選定が面倒に感じる人には向いていません。

まとめ

本記事では、平屋の特徴やメリット・デメリット、費用相場について解説しました。住宅は人生のなかで1番大きな買い物であり、老後も生活していく空間であるため、事前に多くの情報を入手しておくようにしましょう。

また、平屋と2階建ての住宅、どちらが自分に適しているのかは、家族構成やライフスタイル、周辺環境などで異なってきます。メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、選択するようにしましょう。

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