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人間国宝、大隅刀匠の刀剣を間近で見られる「太田市立大隅俊平美術館」

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レジャー博物館・美術館

日本が誇る伝統美術品、日本刀。映画やドラマで見ることはあっても、中々本物を見る機会はありませんでした。

太田に、人間国宝に認定された刀匠の美術館があると知り、とても興味がわいたので行ってみました。

人間国宝、大隅俊平刀匠とは

大隅俊平刀匠について、パンフレットやホームページで調べてみました。

昭和7年太田市に生まれ、長野県で作刀を学び太田市に戻り独立。平成9年に重要無形文化財保持者(人間国宝)と認定されました。作風は「直刃の大隅」と称賛され、平成21年に逝去するまで直刃一筋に邁進されたそうです。

その直刃を間近で見られると思うとワクワクしました。

見事な日本庭園がお出迎え

門を入るとすぐに、美しい日本庭園が広がっています。
こちらの庭は、刀匠が生前自ら大切に手入れをしていたそう。

立派な笠松をみて、長く弧を描いた松の枝をくぐり、飛び石の通路を通って美術館へ向かいます。

刀匠のかつての住まいを改修した美術館です。
昔ながらの平屋の日本家屋で風情があります。

入ってすぐのところにある受付で、入館料の300円を支払い中へ進みます。

日本刀について学べる学習室と展示室

受付右手の学習室ではビデオが上映されており、生前の大隅刀匠が作刀している姿を通して、日本刀の製作工程がよくわかります。

また、庭いじりをしている様子も見られ、作刀をしている真剣なまなざしとは少しちがった穏やかな表情も見られました。

展示室1には大隅刀匠の経歴や書籍、実際に着ていた仕事着などが展示されています。過酷な作業で傷んだ仕事着は修復しながら大切に着ていたようです。

展示室2では刀鍛冶の道具と製作工程が学べます。
日本刀を作るのには約30点の道具が使われ、こちらに展示されている道具はすべてご本人の手作りとのこと。真面目に丁寧に、手を抜かない仕事ぶりが見られました。

日本刀の展示室

そして、その先にある展示室3では、いよいよ大隅刀匠の作品の数々が見られます。
こちらの展示室は写真撮影不可でした。

最初に展示室の中心に飾られている大太刀が目を引きます。
長さ139.2cmの超大作、きれいな反り、輝く直刃。その美しさに、しばらく目が離せませんでした。ぜひ、実物を見ていただきたいです。

大太刀を囲むように、壁面には直刀や剣、短刀などが飾られています。
説明を見てみると、伊勢神宮の式年遷宮で奉納された御太刀の控作もありましたよ。

地元と伊勢神宮のつながりを知り、こんな立派な方が近くにいたのだと、とても誇らしい気持ちになりました。

日本刀の知識のない初心者の私でも、素晴らしい作品の数々を堪能できました。

ちなみに、少し分かりづらかったのが直刀(ちょくとう)と直刃(すぐは)の違いについて。
直刀…反りのない刀剣のこと
直刃…波のない直線的な刃文のこと
勉強になりました。

さまざまな年中行事

美術館の横には、実際に作業を行っていた仕事場が残されています。
こちらの仕事場ではお弟子さんの作刀実演のイベントも開催されているそうです。

その他にも美術館では年間を通して、雛飾り、七夕飾り、重陽の節句飾りなどのイベントを行っているとのこと。

日本刀の美しさと、四季折々の日本文化を堪能できる大隅俊平美術館。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

大隅俊平美術館
住所:群馬県太田市由良町3051
アクセス:東武鉄道伊勢崎線「細谷駅」から徒歩で約15分
TEL:0276-20-6855
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12/29~1/3)

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