「今日は軽めに、おいしいものを食べたい」
そんな日に立ち寄りたくなるのが、太田市東本町にある「COFFEE&PANINI CLOVER太田店(以下、CLOVER)」です。
イタリアのサンドイッチ「パニーニ」を専門に扱うお店で、無添加パンと無農薬野菜を使っています。
コーヒーは、自家焙煎珈琲店から店主が選んだ豆を仕入れ、ハンドドリップで一杯ずつていねいに提供。雑味のない、香り高いコーヒーも楽しめます。
大きな試練を乗り越えた店主と、そばで支え続けた奥様が営むCLOVERには、
「お客様に、体に良くておいしいものを届けたい」という想いが込められているのだとか。
今回は、そんなCLOVERのこだわりや、店主が大切にしている想いについてご紹介します。
太田駅から徒歩3分!星空をイメージした空間

CLOVER太田店は、太田駅北口から徒歩約3分の場所にあります。

水色の看板を目印に階段をのぼると、かわいらしいお花の横に「OPEN」と書かれた黒板が目に入りました。

「ふじ美容室」と「パニーニCLOVERオープン」の看板が並ぶ扉を開けると、

ステキなイラストが描かれたガラス窓と木目の扉がお出迎え。

店内に入ると、ジャズピアノのBGMが流れる落ち着いた空間が広がっていました。

星空をイメージした天井に、木目調のテーブルや椅子が並び、ゆったりとした時間が流れています。
自家製米粉パンも選べる!素材の味を楽しむメニュー

レジ前のメニュー表には、
・エビアボカド
・ハムエッグ
・マルゲリータ
・あんこクリームチーズ
など、さまざまなパニーニが並んでいました。
店主の棚橋さんによると、無農薬野菜を使い、調味料にいたるまで無添加のものを選んでいるとのこと。
「無添加・無塩せきのベーコンやロースハム」「無添加チーズ」「平飼い有精卵」「無農薬小豆」など、メニューからも細かなところまで食材選びにこだわっていることが伝わってきます。

また、パニーニのパンは、自家製米粉100%パンと全粒粉入り小麦パンから選べます。
小麦粉も、健康志向の生産者が作る無添加のものを使用しているのだそうです。

コーヒーメニューも豊富で、
・エチオピア シダモ(オーガニック栽培)
・エチオピア ゲイシャG3
・コスタリカ
・ブラジル アグアリンパ
・マンデリン G1 アチュ
・デカフェ コロンビア ウィラ
などがありました。
すべて無添加!素材の味を楽しむパニーニ

今回は、ローストポテトとドリンクが付く「パニーニドリンクセット」を注文。
「エビとアボカド自家製ソース」のパニーニを米粉パンでお願いし、コーヒーはオーガニック栽培のエチオピア シダモを選びました。

さっそく、パニーニをひと口いただきます。
玉ねぎがまったく辛くない……!
エビもプリプリで、ほどよい塩味。
卵不使用の自家製豆乳マヨネーズソースはさっぱりとしていて、アボカドのクリーミーな味わいとも相性抜群です。
米粉パンは具材の味を邪魔せず、ほんのり甘くて軽やかな印象。
一つひとつの素材のおいしさをしっかり味わえるパニーニです。

続いて、ローストポテトをいただきます。
ローズマリーが添えられていて、口に運んだ瞬間、爽やかな香りがふわっと広がりました。
パニーニだけでなく、サイドメニューにもこだわりが感じられます。
棚橋さんによると、野菜やパンだけでなく、ソースや油にもこだわっているとのこと。
ソースは、できるだけ多くの人がアレルギーを心配せずに楽しめるよう手作りしています。
油は、圧搾法でとれた一番搾りのなたね油や米油を選んでいるそうです。
「いいものを届けたい」という想いが、細かな部分にまで行き届いているのを感じました。

ここで、楽しみにしていたオーガニック栽培のエチオピア シダモをいただきます。
まったく雑味がなくてフルーティー!
透き通った味わいで、華やかな香りが鼻を通り抜けていきます。
ステキなカップでいただくコーヒーはパニーニとの相性もよく、食後にゆっくり味わいたくなる一杯です。

使用する豆は、棚橋さん自身がおいしいと感じた自家焙煎珈琲店から仕入れています。
オーガニック栽培のコーヒー豆は数が限られているため、すべてを100%オーガニックにすることは難しいそう。
だからこそ、できるだけこだわっているものを選び、焙煎後の新鮮な豆を仕入れることを大切にしています。
CLOVERには一般的なコーヒーフレッシュが置かれていません。
その理由は、添加物が多く含まれているためです。
ミルクを入れて飲みたい方には、カフェラテやカフェオレとして提供しています。
その際に使う牛乳も、よつ葉牛乳を選ぶなど、コーヒー以外の部分までこだわっています。
運命的な出会いから始まったパニーニ専門店

CLOVERの始まりは、棚橋さんが東京に住んでいた頃の、ある偶然の出会いでした。
ある日、ラーメン店が開いておらず、たまたま立ち寄ったカフェで初めてパニーニを食べた棚橋さん。
そのおいしさに衝撃を受け、群馬へ戻って約半年後の2012年、祖父から受け継いだ土地に前橋店をオープンしました。
もともとコーヒーが飲めなかったという棚橋さんですが、奥様とカフェ巡りをする中で、館林のカフェで出会ったエチオピアコーヒーが転機に。
フルーティーな香りと味わいをきっかけに、コーヒーを好きになったそうです。
そして2021年5月22日、奥様のお母様が営んでいた美容室の店舗を改装し、現在の太田店をオープンしました。
現在、前橋店は日曜日のみテイクアウトで営業しています。
「買いに来てくれる子どものお客さんもいるので、閉じずに続けています」
そう話す棚橋さんからは、お客さんを大切にする温かい人柄が伝わってきました。
大きな試練を乗り越えた店主の想い

CLOVERを語るうえで欠かせないのが、無添加・無農薬へのこだわりです。
その背景には、棚橋さん自身の経験がありました。
奥様のお父様が膵臓がんを患ったことをきっかけに、奥様が食事療法について独学で学び、食生活を見直したそうです。
それまでコンビニ弁当など、添加物の多い食事をすることもあったそうですが、食事を変えたことで体調が良くなったという経験がありました。
その経験をもとに、長らく筋ジストロフィーを患っていた棚橋さんの食事も見直すことに。
すると、棚橋さんの血液データが劇的に改善したのだとか。
こうした経験を通して、棚橋さんは「お客さんにも、できるだけいいものを提供したい」と考えるようになったそうです。

そんな棚橋さんには、もう一つ大きな試練がありました。
太田店のオープン後に体調を崩し、集中治療を受け、県外の病院で大きな手術を受けたのだそうです。
入院中、県外の病院まで毎日通い続けてくれた奥様の存在が、肉体的にも精神的にも支えになったのだとか。
約5か月間のリハビリを終え、座ることもままならなかった状態から、再び日常へ戻ることができたといいます。医師も驚くほどの回復だったそうです。
大きな試練を乗り越えたからこそ、今は「お客さんに幸せや心地よい空間を提供したい」という想いを大切にしています。
「週3回来てくれる常連さんがいることや、『おいしかったからまた来た』『子どもがここのお店のだったら食べてくれる』とお客さんに言ってもらえるのがとてもうれしい」
そう笑顔で話す棚橋さん。
これからについて伺うと、「十分苦しんだから、苦しみはこれで終わり。お客さんはもちろん、自分も楽しむ!」と話してくれました。
奥様と微笑みながら優しく会話をしている姿やその言葉から、これまでの経験を乗り越えた強さとたくましさを感じました。
そして、「今後はオーツミルクを導入したい!」と話していた棚橋さん。
現状に満足することなく、より良いものを探し続けていく姿から、食へのこだわりと探究心が伝わってきました。

星空を思わせる、落ち着いた店内。
無添加・無農薬の食材を使った、こだわりのパニーニ。
厳選したコーヒー豆を、一杯ずつていねいに淹れたコーヒー。
CLOVERは、体に取り入れるものを大切にしながら、訪れる人にほっとできる時間を届けてくれるお店でした。
太田駅から歩いてすぐの場所で、こだわりのパニーニとコーヒーを味わいながら、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
COFFEE&PANINI CLOVER 太田店
住所:群馬県太田市東本町11-8
アクセス:東武伊勢崎線、東武桐生線、東武小泉線「太田駅」北口より徒歩約3分
営業時間:11:30〜18:00
※夜は予約のみ(国産ナチュラルワインや無添加の日本酒などを楽しめます)
定休日:木曜・日曜
テイクアウト予約TEL:090-6142-9215
駐車場:あり(約2台)
支払い:現金のみ
※定休日など詳しい情報はInstagramからご確認ください




