前橋中央商店街の近くに『前橋文学館』があります。
今回は、群馬県前橋市在住の漫画家・イラストレーターである雨月衣(うげつころも)さん初の個展が、前橋市千代田町の『前橋文学館』で開催されているとの情報を聞きつけ、さっそく行ってきました。
文学と出逢う場所、前橋文学館
みなさんは『前橋文学館』をご存じですか?立川町通りから広瀬川に沿って入っていくとすぐのところにあります。
萩原朔太郎をはじめとする、前橋にゆかりのある詩人の作品や資料を展示している文学施設です。
お天気も良かったので、この日は前橋中央商店街にある駐車場に車を止め、商店街から広瀬川沿いをお散歩しながら行ってきました。道路沿いのところどころに花壇があり、植え替えの作業が行われていました。
入口のところに本日の目的でもある雨月衣さんのブラックボードがありました。
個展のフライヤーに使用されている女性とツバキのイラストが描かれていて、ついつい1枚パシャリ。
5月15日(日)まで開催予定の個展ですが、雨月衣さんのペインティングパフォーマンスやギャラリートークなどのイベント開催もあるようです。
なんと閲覧無料!「雨月衣のいとおしき世界」
『前橋文学館』の正面入り口に入ると係りの方が案内してくださるので、手指の消毒と体温測定をした後、名前、連絡先などを専用の用紙に記入し提出します。そこでどの展示を見るのか聞かれるので、入場料の必要な展示の場合はその場で入場料を支払います。
雨月衣さんの個展は無料展示でしたので、そのまま3Fへ。
きれいな階段に沿って、萩原朔太郎さんの作品が展示されています。
シンプルスタイリッシュなデザインでおしゃれな展示ですよね。
そして3階へつづく階段の壁にかわいい雨月衣さんを発見!
めちゃめちゃかわいい!
漫画家のような出で立ちの女の子は雨月衣さんモチーフですかね?
雨月衣さんの展示物は、フラッシュを使用しないのであれば撮影可能でした。
雨月衣さんは前橋市出身・在住の漫画家兼イラストレーターです。過去に放送していた「伊藤家の食卓」というバラエティー番組のロゴイラストや、ゲームソフトのイラストを担当していたり、水曜日9:54~放送中のFMぐんま「GUN★MADONNA」のロゴとイメージイラストも手がけていらっしゃいます。
奥に見える机は、雨月衣さんが1988年に集英社の漫画賞で金賞を受賞した際の賞金で購入したものなんだそうです。まさに漫画家の相棒ですね。現在でも現役のお仕事机なんだとか!個展は5月までですから、雨月衣さんも相棒と離れてすこし寂しいかもしれませんね。
かわいい~~~~~!!
雨月衣さんの描く女の子キャラクターはみんなキラキラしていてとても好きです。1988年から活動をされていますが、描かれる女の子キャラクターが古臭いと感じることはなく、どの時代でもかわいい!と感じる作画は雨月衣さんの特徴だと感じます。
スカートの描き方も、触れられないけれどその質感が手に取るようにわかるような表現力に感銘を受けます。
手指の消毒用アルコールボトルにも雨月衣さんのかわいい女の子が!感染対策もばっちりですね。細かいところまでかわいいが散りばめられています。
ゆったりと文学に触れられる場所
前橋市出身の詩人・萩原朔太郎に触れたことがある方は多いと思いますが、言葉の言い回しが難しく読んでいても意味が分からないと感じる人も多いはず。私も勉強が苦手なので「文学館」という名前だけで距離を置いてしまっていました。
しかし今回の雨月衣さんの個展に参加してみて、堅苦しいイメージの「文学館」という殻をひとつ砕くことができたように感じます。今後も前衛的な企画展に期待したいです。
これからあたたかくなる季節ですから、お花見をしながら、お散歩の休憩がてら、ぜひ訪れてみてくださいね。
「雨月衣のいとおしき世界」 萩原朔太郎記念 水と緑と詩のまち前橋文学館
所在地:群馬県前橋市千代田町3丁目12ー10
アクセス:JR両毛線 前橋駅から徒歩約20分、車で約5分、バス(3系統)で約7分
TEL:027-235-8011
営業時間:9:00‐17:00(入館は16:30まで)
開催期間:2022年02月19日(土) ~ 2022年05月15日(日)
休館日:水曜日・年末年始(祝日の場合は翌日)
※新型コロナウイルス感染拡大により、開館時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご利用時は事前に施設にご確認ください。